2012年7月19日木曜日

中国とロシアから突きつけられる領土問題


中国とロシアから突きつけられる領土問題

ロシアの北方領土、中国の尖閣問題そして韓国の竹島問題。
共通しているのは、うやむやにしながら何らかの支援で乗り切るという方法。
これはこれで高等な外交戦術ではあるとは思いますけれど。

エネルギー危機を抱える日本に対し、ここぞとばかりにゆざぶりかけるロシア。
天然ガスパイプラインという大きな野心がありそうです。

中国と韓国は海洋資源とそれぞれの国民感情。

はてはて、日本外交ってどうなってるんでしょうか。
まさか、思考停止?

以下、WSJから
【オピニオン】日本が抱えるロシア、中国との領土問題

日米同盟が引き続き重要だということが浮き彫りになった。この地域に友好的なパートナーがいない日本は、平和を維持してくれる存在として米国を頼り続けざるを得ない。日本政府は現在、米国政府がアジアに軸足を移した結果、日本の安全保障のニーズが軽視されてはいないかと憂慮している。
 米国政府は軍事基地で日本を頼っているが、日本政府と近隣諸国の領土問題、特に尖閣問題に巻き込まれることを警戒している。2010年に同じような問題が持ち上がったとき、米国務省は尖閣諸島が日本との相互防衛条約の規定に該当するということを再確認したが、日本政府と中国政府が交渉によって解決することを望んでいるということも明確にした。北方領土問題に対する支持はなおさら小さくなる。より大きな見方をすると、防衛費の大幅な削減に直面している米国防総省にとって、台湾の侵略といった最も重大な問題以外で紛争に関わるのはかなりのリスクとなるのだ。
 つまり、こうした島々をめぐる危険なゲームにおいて日本は自力でプレーするしかないのである。しかし、あらゆる近隣諸国が領土権を主張するようになっても困るので、それをやすやすとあきらめるわけにもいかない。日本政府は自力でうまくバランスを取る必要があるが、アジアでますます力を増している中国をより重視していくことになるだろう。