2012年6月11日月曜日

世界の地政学バランスを日本のエネルギー危機が変える?


日本のエネルギー危機が世界の地政学バランスを変える?

国内では大飯原発を再稼動にむけ動いていますが、
原子力による電力発電量は原発の廃炉時期(耐久年数問題)もあって減少していくことになるんでしょう。
廃炉になる原発はあっても新しい原発の建設は安全基準の見直しを含め厳しいものになるはずです。

となると、減少していく原発からの電力をどうするかってことになると・・・
現実的な対処法としては石化資源の重油、天然ガス系での代替なんでしょう。

エネルギー資源は世界各国の思惑が絡む戦略資源ですから、
日本のエネルギー危機が地政学要因として新たに加わるとなると
資源のぶんどり合戦、ますます激しくなりますね。

以下、ウォール・ストリート・ジャーナル日本語版
【オピニオン】アラスカの天然ガス、日本に輸出すべき

外交戦略上重要な意味もある。日本は、不安定な中東の政権やロシアへのエネルギー依存を弱めれば、共通の安全保障問題に直面する米国の頼もしい同盟国になる可能性がある。過去10年、復権を目指すロシアが欧州へのガス供給を独占しようとして、ロシアへの対応が米政府の頭痛の種となった。イランによる日本、インド、欧州への石油輸出についても、核開発計画に絡んで同じことが言える。

他のアジアの国々も天然ガスを必要としており、米国資源は地政学なメリットに使われるべきである。わずか数年で、米国はLNG輸入国から「天然ガスのサウジ」になる可能性がある。この思いがけない展開を最大限に活用する時、政治の邪魔が入るとしたら、それは残念というほかはない。