2012年6月14日木曜日

危機管理能力欠如?使われなかったバックアップシステム


危機管理能力欠如?使われなかったバックアップシステム

人災と言えるほど動かぬ証拠が次々と指摘されている原発問題なのですが、
今になって以下のようなバックアップシステムがあったことが指摘されています。

以下、JBPRESSから

使われなかったバックアップシステム「PBS」「SPEEDI」不作動でも避難誘導はできた

それは「地震・津波のような複合災害で発電所からの現地情報が途絶した場合でも、その機能をバックアップする『PBS』という予備システムがちゃんとあった」という事実である。
 PBSは、その存在すらまだ広くは知られていない。
 PBSを一言でいえば、原子炉に過酷事故が起きたとき、どれくらいの時間で燃料が溶けて格納容器が壊れるか、そしてその結果放射性物質がどれくらいの量放出されるかを日本全国の原子炉ごとに「あらかじめシミュレーションして蓄積している」データベースである。
 PBSは「Plant Behavior Data System」の略だ。日本語で「プラント事故挙動データシステム」という。
 ERSSは原発で甚大事故異常が起きたときに、リアルタイムで原子炉の水位、温度、圧力などをモニターし事故進展を予測する。その予測から得られた放射性物質の放出量をSPEEDIに代入するとSPEEDIは地形や風向風速雨量等の気象条件を考慮して放射性雲(プルーム)の流れを予測し、避難方向と範囲を決める。ERSSは「目と耳」、SPEEDIは「口」といえばいいだろう。
こういった高度なバックアップシステムがあったにも関わらず、
なぜこのシステムが機能しなかったのでしょう。

危機管理能力の欠如といってしまえば、それまでですが
察知力の減退、危機意識の希薄化。

過信、慢心・・・