2010年3月19日金曜日

クロマグロ国際取引禁止案否決にみる日本の国際政治力


日本が選択すべき国際政治の舞台

中東カタール
ドーハ

ワシントン条約締約国会議で
クロマグロ国際取引禁止案が
否決されました。

地中海・大西洋産クロマグロ
の国際取引禁止を提案して
いたモナコ提案

反対68、賛成20、棄権30

思ったよりも賛成票が集まらず
棄権した国が多い結果になって
いますが

最後になって中国が反対を
表明したことで反対票に票が
流れたのではないかと思えます

また、アラブ諸国が反対票を
入れていますから

アラブ諸国とアジア諸国
の反対票が集まったこと
に加え、

賛成または反対姿勢をとる
ことが国益にならないと
判断した国々が棄権した
ということなのでしょう

めずらしく日本の主張と
国益を勝ち取った結果に
なりましたけれど、

マグロという日本の食卓
に直結する問題だったので
実にわかりやすい事例です

周到な根回しや接待接客
という日本の伝統芸能は
国際政治の場でこそ
発揮してほしいものです。

今回、アラブ諸国の賛同
そして最後の中国の反対、
今後の日本が選択すべき
未来への道がみえたような
気がします。