2012年5月28日月曜日

シェールガスブームは日本のエネルギー危機で


日本のエネルギー危機でシェールガスがブーム

日本はまさにエネルギー危機に直面してますが、
海の向こうの米国ではシェールガスでブームが起きようとしているそうですが・・・

以下、WSJから引用
日本は、福島第1原子力発電所の事故を受けて約50基の原発がすべて稼働を停止しており、シェールガス・ブームに沸き立つ米国の天然ガス資源に熱い視線を送ってい る。センプラのマーク・スネル社長は、「米国はクリーンな燃料である天然ガスを日本や韓国などに輸出できることを誇りに思うべきだ」と述べるとともに、外国市場が 供給過剰に陥っている米国の天然ガスの一部を引きとることになろうと指摘した。

シェールガスって・・・たしか油田開発とかで偶然発見されたり
してたと聞いたことありましたけど。ということでwiki

なるほどね。メタンハイドレードとおなじようにメタン系ってことで
温室効果が強力なエネルギー源とは。クリーンだけどって。


特徴 [編集]

シェールガスを含む頁岩は、泥岩の一種で硬く薄片状にはがれる性質をもち、粒子が細かく流体を通す隙間がほとんどないので、自然の状態では天然ガスの商用資源とはなりえない。また、貯留層が砂岩である在来型の天然ガスと異なり、泥岩に貯留することから、コールベッドメタン(CBM)、タイトガスサンド、メタンハイドレートとともに非在来型の天然ガス資源のひとつとされている。 シェールガスの埋蔵エリアを資源プレイ[# 1]と呼ぶこともある[7]。資源プレイでは、ガスが発見されなかった場合の地理学的なリスクは低いが、ガスが発見され商用に成功した場合の期待利益も同様に低い。
頁岩は浸透率が低いので、商用量のガスを生産するためには人工的にガス採取用のフラクチャー(割れ目)をつくる必要がある。過去、シェールガスは頁岩層に自然にできた割れ目から採取されていたが、2000年代に入ってから水圧破砕英語版によって坑井に人工的に大きな割れ目をつくってガスを採取する技術が確立し、更に頁岩層に接している坑井の表面積を最大にするために水平坑井掘削技術英語版という技法で10,000フィート (3,000 m)もの長さの横穴を掘ることが可能となった。これらの技術進歩の結果シェールガス生産量が飛躍的に増加しシェールガスブーム、シェールガス革命などと呼ばれるようになった。
商業的数量のガスをもつシェール層は通常有機物に富んでおり(0.5% から 25%)[8]、石油根源岩でもある。頁岩の割れ目から高いガンマ線量が検出された場合、含まれる有機物の量が多いことが推定されるのでガス生産量が期待される。

環境問題 [編集]

2010年、コーネル大学環境学教授Robert W. Howarthは、メタンの温室効果を考慮するとシェールガスの温室効果は石炭燃料油よりもシェールガスの方が強いとの研究結果[9]を報告した。メタンは天然ガスの約90%を構成し、二酸化炭素の21倍の地球温暖化係数をもつ強力な温室効果ガスである[10]。一方、天然ガスは化石燃料のなかで、同じ発熱量に対する二酸化炭素の排出量が少ない(石炭10:石油8:天然ガス6)[11]

水の汚染 [編集]

水圧破砕には、一つの坑井に多量の水(3,000~10,000m3)が必要であり、水の確保が重要となる。また用いられる流体は水90.6%、砂(プロパント8.95%)、その他化学物質0.44%で構成されることから、流体による地表の水源や浅部の滞水層の汚染を防ぐため、坑排水処理が課題となる[12]。実際に、アメリカ東海岸の採掘現場周辺の居住地では、蛇口に火を近づけると引火し炎が上がる、水への着色や臭いがするなど)が確認されるようになり、地下水の汚染による人体・環境への影響が懸念されている。採掘会社はこれらの問題と採掘の関連を否定しているが、住民への金銭補償・水の供給を行っている[13]。こうした問題に関連したデューク大学などの調査では、着火しうる濃度のメタンが採掘地周辺の井戸水で検出されていることが明らかとなっている[14]

誘発地震 [編集]

水圧破砕のために地中に注入された水が地震発生の引き金になっている事が報告されている[15]
2012年4月26日朝日新聞の報道によればアメリカ地質調査所は米国中部でM3以上の地震の年間の回数が10年前に比較し約6倍になっているとしている。また2011年にはコロラド州オクラホマ州でM5の観測史上の最大級の地震も記録された。メンフィス大学(University of Memphis)地震研究情報センター(Center for Earthquake Research and Information)の研究者は採掘後に戻し注入された水によって断層が滑り易くなっていると考えている[16][17]

経済性 [編集]

2000年-2010年の天然ガス価格(Henry hub)の推移.
シェールガスはアメリカ東部のアパラチア盆地とイリノイ盆地で100年以上前から生産されていたが、採算のとれる坑井はわずかであった。
2000年前半になり天然ガス価格が上昇し、水圧破砕や水平坑井といった技術が確立したことでシェールガス生産はより高い収益をあげるようになった。シェールガス生産は、在来型天然ガス生産と比較してより費用のかかる技術を必要とするが、シェールガス田の低リスク性がコストを相殺し開発が拡大した。北アメリカはこうしたシェールガスの開発と生産において先駆者である。特にテキサス州バーネットシェール英語版が経済的に成功したことは、アメリカとカナダにおけるシェールガスフィールドの探鉱に拍車をかけた。