2012年6月9日土曜日

ソニーがホントに失ったものは何ですか?


ソニーがホントに失ったものは何ですか?

先日、ソニーの株価が1000円を割ったことが報道されました。

いろいろな見方があるとは思いますが、あれほど輝いていた
グローバルブランド「SONY」の敗北・・・

家電メーカーから映画、金融、保険、ネットインフラ、エンタメへと「膨張」していったソニーの姿。
思い出してみると違和感がありました。でもそれがグローバル時代の潮流かと。

ラジオから音楽、ゲーム、そして総合メディア事業へ拡大。この頃はまだ元気ありましたね。
プレイステーションというゲーム機の開発を中心としたハード開発と販売のビジネスモデル。

出井伸之氏からハワード・ストリンガー氏へのトップ交代。
日本人でもない、技術者でもないハワード・ストリンガー氏がトップへ。
正直、この交代のニュースを聞いたとき悲しさもありました。

これがグローバル時代の潮流かと・・・
でも違ったんですね。

以下、JBPRESS

根幹がブレて傾いたローマ帝国とソニーマキァヴェッリ先生ならこう考える(24)

挑戦をやめないチャレンジスピリットこそが、ソニーをソニーたらしめていた要因ではなかったでしょうか。
 すなわち、ソニーは危険であっても「長いものには巻かれる」姿勢だけは取ってはいけなかった・・・「ハイリスク・ハイリターン」がお家芸の会社がこれまでやらなかった手堅い商売をしようとして、これまで失うことがなかった大事なものを失ったのではないか。
 日本メーカー全てが危機に陥っている現在、ソニーの苦境を「長いものに巻かれる」視点のみで説明することはできないでしょう。とはいえ、「iPod」そして「iPhone」がウォークマンの進化した製品に見えてしまうのは私だけではないはずです。
 あの時、ソニーが市場の大勢に逆らいマッキントッシュ互換機を作っても、失敗したのは間違いありません。とはいえ、ここで失敗を避けたから、パソコンを介したオーディオビジュアルのあり方を突き詰めることができず、iPodやiPhoneを「アップルに取られた」ような気がしてなりません。