スホーイ・スーパージェット墜落でみえるロシアからの人材流出
先日、インドネシアのジャカルタ近郊で墜落したスホーイ・スーパージェット100。
墜落原因はまだ不明ですが、ちょっと気になる記事がJBPRESSに上がってました。
スホーイ・スーパージェット100の機体開発の経緯とロシア人技術者の現状についてなんですが、
ソ連が崩壊したときから軍事技術の流出って問題視されていました。そういえば・・・
以下、JBPRESSから引用
ロシアが誇る最新鋭ジェット旅客機が墜落技術者不足を露呈、今後の経済発展に暗い影
航空機産業と工作機械産業という、ある意味でソ連という国家を工業国として70年以上にわたり導いてきた2大産業が、ロシアの誕生とともに、弱体化の道を歩みはじめ、そして、今や海外企業の協力なくしては、存在できなくなってしまった理由は何か。
それは、深刻な人材不足である。
1990年代、ソ連が崩壊し、ロシアとなる過程で、航空機産業はほぼ活動を停止、当然のことながら顧客を失った工作機械製造企業は倒産状態となった。この過程で多くの中堅技術者が散逸してしまった。
一方、機械系に学ぶ学生は激減、優秀な学生たちは、金融などほかの業界に就職してしまう。専攻を云々している余裕はなく、とにかく人脈をたどり、何でもいいから仕事を得る、これが当時の学生の姿であった。
人材が流出してしまった後の結果なんですね・・・
散逸した人材はどこいったんでしょうか。
ステルス戦闘機開発、宇宙開発の報道をみていると、
中国で活躍している可能性が高いですね。
スホーイ・スーパージェット100についてwikiってみたんですが、
JBPRESSでも指摘しているようにフランス、ドイツとの共同開発になっていますね。
概要 [編集]
プロジェクトの株式の75 %は、スホーイの民間機部門となる株式非公開会社「スホーイ民間航空機」(Гражданские самолеты Сухого)が保有し、残る25 %はイタリアのアレーニア・アエロナウティカが保有している。機体の設計と製造はロシアのスホーイ設計局、型式証明取得作業をイリューシン、販売や顧客管理をアメリカ合衆国のボーイング社がそれぞれ担当している。またエンジンもロシアのサトゥールンとフランスのスネクマの共同開発であり、空調や制御系はドイツのリーブが担当する。そのため、ソ連時代からの「純国産」を放棄し、多くの国際企業の協力を得ている。
エンジンは露仏共同開発のSaM146ターボファン双発であるが、オプションでアメリカ製エンジンの搭載も可能である。また、胴体の長短による乗客数の違いによって、スーパージェット60、スーパージェット75、スーパージェット95と呼称される。
2001年4月に合意成立後、2004年7月にロシアのシベリア航空からRRJ95を50機の発注(その後キャンセル)を受けプログラムがローンチになり、生産はロシアのアムール川沿の都市コムソモリスク・ナ・アムーレで行うことになっていたが、航空会社とスホーイの協力メーカーからの提案から、スホーイはモスクワなどロシアのヨーロッパに近い都市に変更した模様である。